

Blu-ray Discは幅広い映像コンテンツをカバーする大容量光ディスクです。 従来の光メディアとの互換性を考慮し、外形寸法はCD やDVDと同じ(直径12cm、厚さ1.2mm)ですが、 そのディスク構造は大きく異なっています。再生メディアとしての安定性の確保と大容量化(高密度記録)のために、 使用するレーザーの波長や対物レンズを含む光学系及び制御機構全般を見直した結果、片面1 層で25GB、 片面2層で50GBという、DVDの5倍にも及ぶ高密度記録を実現しています。DVD はデータの記録・再生に「赤色レーザー」を 使用しているのに対して、Blu-ray Discでは、光ビームをさらに小さく絞り込むことができる「青紫色レーザー」を使用して記録密度を高めています。
Blu-ray Discでは、映像圧縮方式(コーデック)を3つの方式から選択することができます。 現行DVD の高解像度版「MPEG2」と、さらに高い圧縮率と高画質を持つ「MPEG4 AVC(Advanced Video Coding)/H.264」、そして「VC-1」です。音声圧縮方式には、非可逆圧縮(データ損失あり)の 「Dolby Digital(最大5.1ch)」、「Dolby Digital Plus(7.1ch)」、「DTS Digital Surround(最大6.1ch)」、 「DTS HD High Resolution Audio(最大8ch)」と、非圧縮の「Linear PCM(最大8ch)」及び可逆圧縮(データ損失なし) の「DolbyTrue HD(最大8ch)」、「DTS HD Master Audio(最大8ch)」が用意されています。
Blu-ray Discでは、従来のDVDが持つ機能を大幅に拡張した「HDMV」仕様と、 Java言語によりさらに高度なインタラクティブ性を付加した「BD-J」仕様が提供されます。 ピクチャーインピイクチャー機能やBD-LIVEのネットワーク機能は、 プレーヤーの設計時期により未対応の機種がありますので、仕様設定には考慮が必要です。
DVD のメニューシステムを大幅に拡張した操作性を持っています。 従来のDVD は、本編再生中にメニューを呼びだすと、再生を中断して画面全体にメニュー画面を表示します。 Blu-ray Discで採用された「ポップアップメニュー」は、本編再生を中断することなく、再生画面に重ねて半透明なメニュー画面を 「ポップアップ式」に展開することができます。「HDMV」は従来のDVDメニューシステムを大幅に拡張した操作性を持っています。 「BD-J」はJava言語による制御プログラムをコンテンツ表示に応用し、高度なインタラクティビティを提供します。
実際の製作は次のように進行します。
作品の完成形をイメージして、字幕や音声、メニュー動作、インタラクティブ動作の内容など、 詳細で具体的な仕様を決定します。ここで決定した仕様は、後に続く映像データ、音声データ製作や 動作プログラミングの基本仕様となります。作業開始後の仕様変更は、編集やエンコード作業のリテイクが必要になるなど、 全体の製作期間や制作コストに大きく影響しますから、作業途中での変更などがないように、慎重な仕様設定と照査をおこないます。
エンコード工程では、作品仕様に基いて映像や音声をデータ化(エンコード)します。 字幕やその他の必要なコンテンツもそれぞれデータ化し、データ・サーバーに蓄積します。 オーサリング工程では、各端末からデータ・サーバーに蓄積した映像や音声、 その他のコンテンツ・データにアクセスし、その再生順序や表示方法、メニューの動きなどを設定(オーサリング)します。 シミュレーションを繰り返して設計どおりの仕様に仕上げていきます。
「プレビュー」工程では、オーサリングデータを「BD‐RE」に記録し、検証用プレーヤーを使用して、各種動作・画質・音質の最終確認を行います。 プレビューで問題が発見された場合、前工程に戻って原因の特定と修正をおこない、再度プレビューチェックを経てオーサリングデータが完成します。